第3期経営計画
business plan year 3

本書は、第3期経営計画書として社内で共有したものの一部を、公開可能な範囲で掲載しております。機密性の高い情報については伏せておりますが、当社の方向性や主要な取り組みについてご確認いただけます。

経営計画発表にあたって

①経営計画書について

本経営計画書は、株式会社atarayoの未来設計を明文化し、事業経営における目標と、それを達成するための基本的な方針を総合的に示したものです。この計画書を、第3期の一年間における思考・行動・業務の基盤として、常に意識し取り組んでください。

②会社の役割について

株式会社atarayoは、社会に価値を提供し、その対価として報酬をいただくことで利益を生み出す営利企業です。従業員の皆様にはより充実した報酬を提供し、国には適切な税金を納めることで、社会的責任を果たしています。ただし、利益の追求は企業活動における重要な要素の一つですが、それ自体が会社の目的ではありません。利益を追求する際には、「利を追うときは義を思え」の精神を忘れず、常に倫理的かつ社会的に正しい判断をもって行動していくことが求められます。

③会社の目的について

当社の目的は、「社会に価値を提供し、より良い未来を築くこと」、そして「従業員に生きがいと幸せを提供すること」です。

④経営における重要な要素について

会社の4大経営資源として「ヒト・モノ・カネ・情報」が挙げられますが、その中でも最も重要なのは「ヒト」です。ヒトがいるからこそ、モノを創り出し、カネを生み出し、情報を活かすことができるからです。

次に重要なのは「モノ」(サービス・商品)です。サービスや商品は売上の源泉であると同時に、会社が社会に提供する価値そのものを体現する存在だからです。

我社の未来像

①存続し続け、社会に価値を提供し、より良い未来を築く企業

株式会社atarayoは、企業の永続的な存続を目指し、まず社会に価値を提供し、その結果として安定した利益を生み出し続けることを重視します。企業を存続、拡大し続けることにより、社員の雇用を守り、社会に貢献し、より良い未来を築くための基盤を作ります。

また、企業活動を通じて得た利益は、従業員への充実した報酬として還元し、社会には適切な税金として納めることで、社会と共に成長し続ける存在となることを目指します。これが、株式会社atarayoが目指す持続可能な企業像であり、未来を構想し、それを築くための指針です。

②従業員に「生きがい」と「生活の安定・向上」を提供する企業

社会に価値を提供し、より良い未来を築くという目標は、従業員がいてこそ成り立つものであり、株式会社atarayoは従業員の生きがいと生活を第一に考えます。

従業員はその人生の大部分を会社に捧げており、その時間を預かる立場として、株主やお客様以上に従業員を最優先します。

従業員が生き生きと働ける環境を整えることが、最終的に顧客満足や社会への価値提供につながると考えています。そこで、成長の機会を提供し、その成果を正当に評価して報酬に反映させる仕組みを構築し、一生を通じた生活の安定と向上を実現します。

経営目標

具体的な経営目標数値は社外秘。

基本方針

第3期は「人」と「サービス」の2点に注力することを基本方針とします。

①「人」について

「教育」「評価・報酬」「採用」の3点に注力します。従業員が学習・成長できる環境を作り、その成長を適切に評価し、報酬として還元できる組織を作ります。また採用を強化し、共に会社を成長させていくメンバーを増やします。

②「サービス」について

サービスは売上の源泉であると同時に、社会に提供する価値そのものです。コンサルティングサービスとECサービスの、品質の向上と収益率の向上を追い求めます。

個別方針

①従業員教育に関する方針

■従業員教育を強化する背景

第3期は「人」と「サービス」に注力すると基本方針にて述べましたが、最優先は人です。生きがいを持って働いていただき、生活の安定・向上を提供する上で何より重要なのが「教育」だと考えています。

■従業員教育において重要な要素

a.目的を持って学習すること。

場当たり的に学習を進めるのではなく、
「自分は将来どうなりたいのか」、「会社でどのような役割を目指したいのか」、学習する目的を明確化することが重要です。

b.能動的に学ぶ内容を考え、学習すること。

会社から学ぶ内容を強要されるのではなく、自分の設定した目的に沿って、自分自身の意志をもって学習することが重要です。
学習すること自体は求めます。人口減少による労働力不足、需要減少が深刻化していく現代において、生きがいを持って働き、生活を向上させていく、つまり収入を増やしていくには生涯学習が必須だからです。学習する上でのサポートは徹底的に行います。

c.学んだ内容を事業に活かすこと。

株式会社atarayoは営利企業です。そのため学んで終わり、考えて終わりではなく、実社会にその学びを活かし、社会に提供する価値を向上し、利益に繋げることが重要です。論語読みの論語知らずではいけません。

■従業員教育で具体的に行う内容

a.各従業員20万円/年間の教育投資

従業員一人当たり、年間20万円、学習にかかる費用をatarayoにて補助します。この教育投資は、本、セミナー、オンラインコース、海外研修など、目的にあった方法で柔軟に活用できるものとします。目的に沿う範囲内で、教育投資の活用内容については、各従業員が能動的に考えるものとします。年間で20万円の学習予算は必ず活用していただき、21万円を超える部分については必要に応じて個別に相談の上、決定します。
正社員はもちろん、0.5人月以上稼働している契約社員や業務委託、インターン生にも適用されるものとします。

b.四半期ごとの学習サポート

四半期ごとに、各従業員と学習目的のすり合わせを行い、個々の学習内容やスケジュールを明確にします。また、学んだ内容がどのように事業に活かせるかを検討し、実際の業務に反映できるようサポートします。これにより、従業員一人ひとりの自己成長とキャリアアップを促進し、企業全体の成長にもつなげていきます。

②従業員評価・報酬関する方針

従業員の成果や成長を正しく評価し、報酬に反映させられるよう、評価・報酬についての仕組み作りを行います。

基本給の評価については、「ビジネスの基礎能力評価」、「実務能力評価」、「経営計画に沿った行動評価」の3点を基本として行います。第3期中に策定し、共有いたします。

さらに、第3期(2024年11月)からは成果連動型のボーナスも支給します。PMとして支援している案件に対しては、売上総利益の⚪︎%(具体的な割合については社外秘)をボーナスとして支給します。複数のPMが同一案件を担当している場合は、売上総利益の⚪︎%をそれぞれのPMに適切に割り振る形とします。

基本給の評価と成果連動型ボーナスの支給を通じて、従業員の生活の安定と向上を実現できる体制を整えていきます。

※各案件のPM・PAの割り振りについては代表加藤が行うものとします。そのため代表加藤には成果連動型ボーナスは適用されないものとします。

※PM(Project Manager):プロジェクト全体を統括し、成功に向けた責任を負う役割です。具体的には、プロジェクトの計画立案やリソース管理、進行状況の監視を行い、チームメンバーやクライアント企業様とのコミュニケーションを通じて、各工程がスムーズに進行するよう調整。さらに、予算管理やクライアントとの調整、期待値管理も担当し、プロジェクト全体を見渡しながら、最終的な成果物が目標通りに達成されるよう導く役割。

※PA(Project Assistant):PMをサポートし、プロジェクトの円滑な進行を支える役割を担います。PMやクライアント企業様が期待するアウトプットの品質を確保しつつ、設定された期日内に正しく進行できるよう業務を進行。案件の進捗管理やタスクの進行、フォローアップを通じて、プロジェクトの成功をサポートする役割。

※成果連動型のボーナスの割合は試験的なものであり、第4期には増減する可能性がありますが、調整があってもボーナス制度自体がなくなることはありません。

③採用に関する方針

第3期の最優先課題である「人」においては、既存従業員への教育機会の提供と、成果を正当に評価し報酬に還元する体制の強化に次いで、さらなる成長を支えるために、人材の採用活動が極めて重要な課題となります。

当社は、従業員数15名(15人月の労働工数の確保)を目標とし、採用活動を強化していきます。なお、すでに参画いただいている顧問税理士や弁護士、社労士はこの人数には含まれません。

雇用形態においては、正社員、契約社員、業務委託、インターンのいずれも対象とし、幅広い人材の確保を目指します。

特に、コンサルタントとしてマーケティング領域とデータ分析領域にそれぞれ2名ずつ、さらに営業担当1名を最低限確保する方針です。また、0.5人月の業務委託者の場合は2名分で1人月とし、労働工数を確保します。

採用活動においては、募集要項の策定、採用ページの作成および公開、ハローワークやWantedlyなどの採用ツールを活用した集客を計画しています。

また、従業員からのリファラル採用も積極的に行い、多様な人材の確保を目指します。経営計画や弊社の業務スタイルに共感し、一緒に成長していける方の参画を歓迎します。

④コンサルティングサービスに関する方針

■コンサルティングサービスに関する方針として重要な要素

第3期においては「サービスの品質向上」を優先とし、効率化・提供工数の削減はその後の課題とします。サービスの品質向上を目指す上での重要な要素が「一気通貫性」「個別カスタマイズ性」「内部体制の強化」です。サービスの一気通貫性と個別カスタマイズ性を強化し、クライアント企業様に対する提供価値を最大化します。また、新たに参画する従業員でも同様の高品質なサービスを提供できるよう、内部体制を整備します。

a.サービスの一気通貫性の強化

分析の要件定義からデータ収集基盤の構築、データの可視化、ビジネス戦略の策定、さらにはマーケティング施策の提案・実施・評価・改善に至るまで、一貫した高品質なサポートを提供します。これにより、クライアント企業様に対して最大限の価値を創出します。

b.個別カスタマイズ性の強化

汎用的な支援ではなく、クライアント企業様の具体的な課題、ゴール、リソースに合わせた最適なソリューションをカスタマイズ提供することで、提供価値を最大化します。

c.内部体制の強化

業務の標準化、業務フローの型化、最終成果物の品質基準の策定により、新たに参画する従業員でもクライアント企業様に満足いただけるサービスを提供できる体制を構築します。

■サービスの品質強化において具体的に行う内容

a.チーム間の情報共有・案件進捗共有の強化

マーケティングチームとデータ分析チームを分け、各チームで週次ミーティングを実施します。これにより、最新の情報や関連データ、実案件で得た知見や進捗状況を共有し合うことで、チーム間でのナレッジ共有を促進します。また、案件の進捗や課題感の把握を通じて、最終的にはクライアント企業様へのサービス品質の向上を目指します。

b.チームごとの業務マニュアルの強化

加藤と木村を中心に、業務の標準化、業務フローの型化、最終成果物の品質基準の策定を進めます。隔週で新規マニュアルの作成および既存マニュアルの改訂を行い、社内全体で共有します。
マニュアルは単に作成するだけでなく、実際に運用し、クライアント企業様へのサービス品質の向上を目指していきます。

c.サービス開発の強化、生成AIの活用強化

新規案件における新たなサービスの開発に積極的に取り組むと同時に、生成AIを活用したサービス開発や業務の自動化、機械化にも注力します。これによりクライアント企業様の個別ニーズに応じて、カスタマイズされたソリューションを提供し、最適なサービスを通じて長期的な価値提供・関係の構築を目指します。

⑤自社EC事業に関する方針

自社EC「MEGA MEAT」においては、「認知の拡大、信頼性の向上」
「ECサイトへの集客強化」「体験価値の向上」「新商品の開発」の4点に注力します。

■認知の拡大、信頼性の向上

SNSやプレスリリースを活用し、MEGA MEATブランドの認知拡大と、取り扱う肉の品質に対する信頼性を向上させていきます。積極的な情報発信を通じて、消費者との接点を増やし、ブランドイメージを強化します。

■ECサイトへの集客強化

精肉店や飲食店などの実店舗からのEC誘導を推進すると共に、オンライン広告やSNSを活用して、ECサイトへの流入を強化します。これにより、ECサイトにおける第3期年間6,000万円の売上目標を達成するための基盤を作り上げます。

■体験価値の向上

ECサイト内での購入プロセスから、発送、同封物、調理体験、リピート購入に至るまでのカスタマージャーニー全体の体験価値を向上させます。また、これらのプロセスをデータに基づいて評価・改善し、顧客体験の質を高め、リピート率の向上を図ります。

■新商品の開発

サブスクリプションサービスや牛の健康管理サービス、牛一頭販売など、新商品の開発をテスト的に進めます。市場ニーズを精査し、第3期中にニーズがあり成長の余地がある商品をリリースし、実際に売上を計上していくことを目指します。

規律・姿勢

株式会社atarayoが従業員に求め、評価の基準とする規律・姿勢は以下の通りです。

困難を嘆かず、可能を信じる
困難を嘆いたり、できない理由を並べ立て、言い訳や、原因追及・正当化をしている間は物事は前には進みません。可能を信じ、知恵・解決策を出し、やり抜くことができる人を評価します。

偏信をすて、兼聴する
一方的な意見や偏った情報を信じるのではなく、様々な立場や視点から意見を聞いて客観的に判断することが重要です。自分にとって耳が痛い内容でも、素直に受け入れ、改善できる人を評価します。

上下雷同せず正しい意見を述べる
周囲の意見や上下関係に流されることなく、会社としてやるべきことは何か、何が正しいのか、自分が考えることをしっかりと主張できる人を評価します。

基本は学問から学び、応用は体験から学ぶ
日々、書籍や記事、セミナーなどから基本的な知識や一般的な法則を学び、実際の業務にそれを活かしていく。その過程で得た経験から応用力を身につけていく。この学びと実践のサイクルを継続できる人を評価します。

小事を疎かにしない
大器は小事を疎かにせず、という言葉があるように、どんなに些細なことでもいい加減にせずに丁寧に取り組み、基礎や細部を大切にできる人を評価します。

礼・敬をもって協力する
社内外を問わず、全ての関係者に対して、礼儀と敬意をもって接する姿勢を大切にし、相互に協力することのできる人を評価します。