【公式LINE運用】求職者の登録への心理的ハードルが下がり、求人応募率が5.1%UP

今回ご支援させていただいた企業様は、人材派遣や人材紹介などの総合人材サービス事業を行うなかで、求職者様向けに求人情報の発信や面談予約を受け付けるLINE公式アカウントを運用されています。

この企業様では、候補者との連絡をメールで行なっており、日程調整等がスムーズにできない、面談前にユーザー情報を回収できていないなどで、候補者とのコミュニケーションコストがかなりかかっていることや、

そもそもLINEへの登録数が少ない、LINEに登録してくれている求職者のニーズを可視化できておらず、一律な情報を案内し、イベントや面談への参加率が低いなど、課題は顕在化しているものの、効果的な改善施策を打ち出せない状況が続いていました。

そこで、弊社ではLINE登録導線の最適化からツールの選定、
さらにLINE内施策の立案・改善、業務フローの効率化までをご支援いたしました。

この記事では、この支援内容の詳細についてご紹介いたします。

  • LINE公式アカウントはあるものの、PDCAを回すような運用ができていない。
  • 今までLINEで打った施策(配信等)の結果が不明。
  • LINEの登録数が増えない。
  • ツールを導入したいが、どのツールを使えばいいかわからない。
  • 求職者のニーズを可視化できておらず、一律な情報を案内し、イベントや面談への参加率が低い。
  • そもそもどのようにアカウントを設計し、運用していけば良いかわからない。
  • 候補者との連絡をメールで行なっており、お互いのレスポンスのタイミングがずれてしまい、かなりの工数がかかっている。

サイト訪問時、ユーザーにいきなり購入や応募を促すのは難しいです。

そのためまずは、「LINE公式アカウントの登録」という利用ハードルの低いマイクロコンバージョンを導入します。

その後、LINE公式アカウント内でユーザーの理解やナーチャリングを行い、段階的にコンバージョンを達成する戦略を取ることが可能になります。

 

atarayoのプロジェクト進行の流れと支援内容

  • ステップ1.目的・KPIの策定
  • ステップ2.LINE戦略設計
  • ステップ3.LINE登録導線の改善
  • ステップ4.LINE初期フローの設定
  • ステップ5.初期設定後の公式LINE運用
  • ステップ6.数値の可視化・効果検証・改善施策の立案

ステップ1.目的・KPIの策定

プロジェクトの最初の段階として、クライアント企業様のビジネスモデル・市場環境・直面している真因を理解するため、ヒアリングを行います。

また、プロジェクトの目的と目標を明確に設定し、面談実施までのCPAなどからKPIの設計も行います。

ステップ2.LINE戦略設計

ヒアリングの結果をもとに、LINEの戦略設計を行います。

LINEへの登録数を増やすための登録導線の改善、LINEの登録ニーズに合わせたLINE登録動線の最適化(詳しくはステップ3をご覧ください)、から登録後のユーザーの確度に合わせたLINEフロー構築(詳しくはステップ4をご覧ください)。

また、LINE内施策をしっかり打てる最適なLINEツールの選定。

のようにLINEへの登録から面談実施までの全体像を整理し、マイルストーンを設計いたしました。

この際、フローから離脱してしまったユーザーをプールしておける施策を打つことも加味しております。

ステップ3.LINE登録導線の改善

LINE施策はLINE内フローを最適化することも重要ですが、せっかく綺麗なフローを組んだとしても登録してもらわないと意味を成しません。
そのため登録導線を最適化することもLINE施策において非常に重要なポイントになります。

場合によってはWEB広告などの動線を設計いたしますが、この企業様では公式サイトへ十分な流入者数がございましたので、サイトからLINEへの流入者数を増加するための改善を行いました。

具体的には、サイト各ページごとに最適な登録用バナーの作成・実装を実施いたしました。

サイトのどのページを見ているのかによってユーザーの温度感は変わってきます。

例えば、面接に向けて必要な準備は?のような記事ページでは面接の準備を進めている方からなんとなく転職したい方のような温度感の高い方から低い方まで想定されますので「LINEで転職診断」のような多くの層に刺さる訴求のバナーを作成いたします。

ステップ4.初期フローの設定

設計したマイルストーンを元にLINE内の初期設定を行います。

初期フローにおいて重要なことは「LINEで転職お役立ち情報発信」、「LINEで転職診断」など流入する際の訴求でLINE内フローも変わってきますので、それぞれに合ったフローの設計を行わないといけないこと、流入した直後の一番温度感の高い状態でお客様の情報を取得することの2点です。

確度の高い訴求で流入されたユーザーは、登録後には下記画像のように「転職に役立つ情報」を送付し、転職の悩みを3.4つアンケート形式でヒアリングし、ユーザーごとに合わせた回答を送付します。

その後「登録」や「もっと詳しく知りたい」と繋げることで自然な流れでユーザーの情報を取得し、面談などのコンバージョンに繋げることが可能です。

確度が高いユーザー

確度が低い方がいることも想定される「転職診断訴求」で流入された方には、まずユーザーの転職への温度感・課題を把握し、転職への温度感に合わせて段階的にコンバージョンを達成する戦略を取ります。

確度が低いユーザー

また、それぞれのフローを設定する際はどこで離脱が発生しているのか可視化できるようにタグを埋め込みます。

さらに離脱したユーザーに対し、1日後に魅力的な求人を送って再度アクションを起こしてもらえるような、取りこぼしたユーザーへの設定も行います。

この際属人化しないよう業務マニュアルも合わせて作成しご共有いたしました。

ステップ5.初期設定後の公式LINE運用

初期設定後に発生する、配信の設定やユーザーの対応などを実施いたします。

内製化が必要であれば、操作方法のレクチャーも行います。

ステップ6.数値の可視化・効果検証・改善施策の立案

LINE内で取得したデータを元に、より応募率が上がる訴求/LINEフローにブラッシュアップしていきます。

また、企業様で数値をいつでも簡単に見れるようダッシュボードを構築しました。

今回はデータウェアハウスであるBIツールLookerStudioを活用しました。

  • 登録導線・LINEフローの最適化最適化により求職者のLINE公式アカウント登録数 1000人増加
  • 数値を可視化し、データの集計、レポートの作成が自動化したことにより作業工数が削減。
  • 候補者との連絡手段をメールからLINEに切り替えたことにより、コミュニケーションコストが削減。
  • ユーザーの悩みや希望ごとに訴求を出し分け、求人応募率 5.1%増加
  • 自動リマインド設定により、従来の採用導線と比較し面談実施率 2.6%増加